(株)西京銀行(周南市平和通、平岡英雄頭取)は10日、2019年3月期(今期)の連結決算を発表した。それによると、アパートローン全般を対象に売掛金や貸付金など債権回収が不能になった場合に備え、各期の利益から債権の額に応じて積み立てて置く金額である貸倒引当金を積み増したこと等が響き、今期の純利益は前年同期比約10億円、24%減少の32億円となった。
一方で、銀行の本業での儲けを示すコア業務純益は、同約9億円、16%増加の64億円で3年連続の増加となった。利息収入などの資金利益の伸びが増加に貢献した結果となった。同行全体での預金残高は、キャンペーン定期預金が好評だった等の影響から、同約1,037億円増加の1兆4,814億円。同行全体の貸出金残高は、同約991億円増加の1兆2,029億円となった。このように、銀行本業での業績は順調に推移している。
自己資本比率をみると、同行が推進している資金を必要している地域の事業者や個人に、借入金として資金を貸し出す『資金の地域内循環』の影響で、地元を中心とした貸出金の増加に伴い、同0.9ポイント低下の7.82%となった。しかしこれは、国内基準(規制値4%)を上回っている。