萩海運(有)(萩市大字東浜崎町、藤道健二社長)は、見島~萩間を就航する高速貨客船「ゆりや」の運航を3月24日から開始した。
同船は前船「おにようず」の老朽化に伴い建造されたもので、総トン数は273トンで速力は23ノット。旅客定員は200人、貨物積載能力は20トンで建造費は約16億7,400万円。同船は定期便として1日2~3便運航している。特長としては、旅客の快適性の向上・高齢者などに優しい設備の充実・航海の安全性の向上などが挙げられる。いす席はすべてリクライニング仕様となっており、一般席兼ペット同伴席を設けている。船内はバリアフリー対応の造りで、車いすでの利用も可能で専用のトイレも設置。ソファーベットも準備されており急患にも対応可能。また、前船よりも船体の強度をより強くして、新型プロペラを採用することにより振動の軽減を図っている。
「ゆりや」という名称は、応募された333件の中から決定。見島に生息している日本国内でも珍しい緑色の貝「ユリヤガイ」に由来している。