宇部市は認知症の予防と理解を促進させるため大手製薬メーカーのエーザイ(株)(東京都新宿区)と1月28日に連携協定を結んだ。締結式は同市役所で行われ、久保田后子市長と同社の林秀樹代表執行役員が協定書を交わした。
宇部市では高齢者福祉計画の重点施策の一つとして認知症高齢者支援を推進しており、これまで認知症サポーターの養成や市内10箇所の高齢者総合相談センターの全てに認知症地域支援推進員の配置など認知症対策の環境整備に取り組んでいる。今回の連携により今後は認知症の早期発見・介入による認知症発症時期の延伸や各施策の展開など認知症の方やその家族が住み慣れた地域で安心して暮らし続けることが出来る「認知症と共生するまちづくり」を推進していく。
エーザイ(株)は「ヒューマン・ヘルスケア」を企業理念とする研究開発型グローバル製薬企業。これまでの認知症治療薬の開発・販売から得た経験を活かし、医療従事者や介護関係者、行政などの協力を得て認知症と共生する「まちづくり」に積極的に取り組んでおり、今回を含めて全国で148の自治体や医師会などと同様の協定を締結している。県内では宇部市が初の協定締結となった。