株式会社防長経済新報社

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 2019年2月7日

  • 地域経済

 (株)丸久 生鮮食品加工と弁当・惣菜製造の拠点を新設へ

 県内と福岡、広島、島根の各県でスーパーマーケット事業を展開する(株)丸久(本部:防府市、田中康男社長)は、生鮮食品(精肉、鮮魚・塩干品)の加工と弁当・惣菜の製造を行う新施設「丸久デリカ・プロセスセンター」(仮称)を新設する。
 本社近くの防府市江泊2477-1、同2178-1に建設する。一昨年の2017年10月に用地を取得した。計画では、今年2月中に造成工事を終え、3月に建築着工する。来年2020年5月竣工、同年9月操業開始を見込む。
 敷地面積は29,894平方㍍(9,043坪)、建物は鉄骨造り2階建て延床面積14,016平方㍍(4,240坪)の規模。投資予定額は70億円。設計は三菱ケミカルエンジニアリング(株)(東京都)、造成工事はシマダ(株)(山口市)。建築業者は今後入札で決まる。
 現在、精肉や鮮魚・塩干品など生鮮食品の加工は生鮮流通センター(防府市新築地町14-2)や各店舗で、弁当・惣菜の製造は(株)丸久の子会社・(株)四季彩(同市新築地町6-6)などで行っているが、これらの機能を新センターに集約する。
 計画では1日あたりの生産能力を、精肉で現在の12,000パックから3万パックに増やし最終的に5万パックへ、鮮魚・塩干は現状7,000パックを1万パックに増やし最終的に38,000パックへ、弁当・惣菜は41,000食から5万食にまで増やす意向。
 原料の入荷から商品の加工・出荷、センターから各店舗への輸送まで、最新の冷蔵・冷凍設備導入で温度・衛生管理を一元的に行い、安心・安全な商品を供給する。
 製造拠点の一元化により各店舗の作業負担が軽減され、トラックヤード26台分を備えるなど物流機能も拡充する。生鮮流通センターと(株)四季彩の工場跡地は、研修センターや資材リサイクルセンターとして有効活用していくという。
 (株)丸久はマルキュウ、アルク、サンマート、ピクロス、中央フードなど全88店舗を運営。センター新設で供給力を増やし、将来的にはこれを110店舗にまで拡張する構想を掲げる。

 

 

 

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