西中国信用金庫は17日、5月の第59回かんもん景気ウォッチャー調査結果をまとめ発表した。それによると、最終消費を中心とした関門地域の景気は「大型連休の効果もあり、観光関連を中心に4期ぶりに改善したが、消費関連は引き続き低調に推移している。先行きは消費税増税時期が近づくことや、大型連休の反動による消費の減退予測もあり、再び悪化が予想されている」とした。
景気ウォッチャーからは大型連休中は比較的天候も良く、観光客が増加し、観光関連は好調で大型小売店やスーパーなどの消費関連は、来店客の減少もあり低調との意見が多く聞かれた。
消費関連では「連休前半は旅行などで外出する機会が増え、来店客が減少。後半は来店客が戻ってきたが、催し物目当ての来店が多く、売上増には結び付かない」(大型小売店)、「旅行などで外出する機会が増え、食材などの売り上げが落ち込んだ」(スーパー)。
運輸関連では「連休中の稼働は例年と変わらず、良くない。運転手不足が続き、料金改定の準備を進めているが、増加する有給休暇や最低賃金の上昇による経費の増加分の吸収は難しい」(タクシー業)、「転職のための退社も散見され、運転手不足が深刻」(運送業)。
住宅関連では「消費税増税を意識した動きが継続し、内覧会などへの来場者数、成約数ともに増加」(マンション業者)。
先行きは地元大型小売店の吸収合併や、唐戸地区への大手リゾートホテルの進出計画が公表され、今後の動向が注目される。