株式会社防長経済新報社

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 2019年6月27日

  • 地域経済

 あるかぽーと下関にホテル開業 星野リゾート

OMO下関(仮)ホテル 完成予想図
OMO下関(仮)ホテル 完成予想図

 下関市に「星野リゾート OMO下関(仮)」ホテル進出 

   地域の文化を発信する都市観光ホテルとして23年春に開業

 

 日本の伝統や文化を活かしたおもてなしを追求し、国内外に38施設を運営する「星野リゾート(長野県軽井沢町、星野佳路代表)」の星野佳路代表は13日、下関市役所で会見した。この中で星野代表は、あるかぽーと地区に建設するホテルを「星野リゾートOMO下関(仮称)」とし、「2023年春の開業を目指している」と述べた。
 ホテルのコンセプトであるOMO(オモ)ブランドは、星のや、リゾナーレ、界に次ぐ、星野リゾートの第4ブランド。「寝るだけでは終わらせない、旅のテンションを挙げる都市観光ホテル」をコンセプトに、都市観光客に向けて旅先をまるごと楽しむディープな魅力と、お茶目な仕掛け満載のホテルステイを提供する。「都市観光ホテルOMO」は2018年4月に旭川、5月に東京大塚が開業している。星野代表は「下関は歴史資源が豊富で、関門海峡の景色が素晴らしい観光地を持っている。しかし通過型の観光地である」と述べ、今後は泊まる理由をつくり、地元にある魅力的な文化やお店、レストランなどのディープな魅力を紹介し、国内外に発信していきたい」と話した。地域の文化を発信できる都市観光ホテルを目指すという。
 同社は今年4月26日に、下関市と基本協定を締結し、この協定では関門海峡を望む景観を最大限に活かした魅力溢れるホテルの開業に向けて、同社と下関市は協働して取り組むことを定めている。同社の県内での事業は、長門市の湯本温泉で計画している「界長門」に続き2施設目となる。
 前田晋太郎下関市長は「星野リゾートにただ頼るだけでなく、我々も下関にある素晴らしく感動する景観や深い歴史、地元の食を多くの方々に喜んでいただけるよう協働していきたい」と述べた。
 ホテルを誘致する地区は、関門海峡沿いの埠頭(ふとう)用地や駐車場がある敷地面積約1.8㌶の土地。市は昨年11月にホテルを公募し、2社が応募し、星野リゾートが選ばれた。応募時の事業提案では、客室数は186室の地上14階建てであるが、今回のプロジェクトチームによって、今後公募時の提案を基に建物の形や高さも協議していくとしている。

 

 

 

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