株式会社防長経済新報社

 2019年5月30日

  • 経済

 宇部興産(株) 2019年3月期連結決算 前期比5%増の7,301億円

 総合化学メーカーの宇部興産(株)(泉原雅人社長)は2019年3月期の連結決算を発表した。それによると、売上高は前期比5%増の7,301億5,700万円。営業利益は同11.3%減の445億5,100万円。経常利益は同5.7%減の478億5,300万円。当期純利益は同2.6%増の324億9,900万円となった。
 今期の売上高は、化学製品を中心に原燃料価格上昇に応じた販売価格の是正及び堅調な国内需要を背景に建設資材セグメントの製品や機械などの販売増により増加した。しかし営業利益は石炭価格の上昇やアンモニア工場の定期修理や合成ゴム市況の軟化などの影響を受けた。営業外収益は関連会社の事業統合などで増加した。
 各部門の売上高は、化学が同3.1%増の3,149億円、医薬が同0.8%減の101億円、建設資材が同4.8%増の2,502億円、機械が同7.9%増の972億円、エネルギー・環境が同6.3%増の758億円。
 ▽化学はラクタム事業が中国市場を中心に販売価格が是正され増収。ナイロン事業はスペインで生産能力増強し販売増加し増収。工業薬品事業は国内のアンモニア工場の定期修理やトラブルで減収。全体では増収減益。電池材料は車向けを中心に需要拡大を背景に生産能力増強したが、中国での事業再編で減収。ファイン事業は総じて販売価格が上昇し増収▽医薬事業は、受託医薬品の販売数量が増加したが、ロイヤリティ収入が減少し、減収減益▽建設資材はセメント・生コン事業は販売が堅調で増収となったが、石炭価格上昇で減収減益▽機械は、成型機・産機事業が製品販売の堅調で増収。製鋼事業は電力価格の高止まりに応じて販売価格を是正したことで増収。機械セグメント全体では、原材料価格や工事費などの高騰による影響が大きく増収減益▽エネルギー・環境は、石炭事業が石炭市況の影響で販売価格が上昇し、増収。電力事業はIPP発電所定期修理を実施しない年のため発電量が増加し、増収。エネルギー・環境セグメント全体ではIPP発電所の隔年の定期修理がなかった影響が大きく、増収増益。
 2020年3月期の予想は、売上高が7,600億円で同299億円増。営業利益は470億円で同25億円増。経常利益は470億円で同8億円減。当期純利益は310億円で同14億円減と見込む。

 

 

 

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