宇部市はこのほど、2019年度の一般会計当初予算案を発表した。それによると、予算規模は過去最大規模の総額664億1,000万円で、前年度比4.5%増加。10年連続で600億円以上の予算規模を確保。今回の予算は「私たちが未来に向けてイノベーションを起こす」という意味を込めて「ウィーノベーション創出予算」とした。編成にあたっては持続的な行財政改革の取り組みや国・県等の補助制度や市債の活用などにより財源確保に努める。
主な新規事業をみると、▽「デジタル市役所」の構築に1億2,700万円。AI(人工知能)やICT(情報通信技術)を活用して業務事務の効率化や住民サービスの向上を図る。▽次世代交通システムの構築に1,200万円。次世代交通システム(BRT)導入の検討・調査。自動運転車やニューモビリティの実証。▽中心市街地にぎわい創出推進に300万円。中心市街地の活性化のための基本計画の策定。▽スマートウエルネスシティー(SWC)の推進に6,400万円。ICTを活用した健幸ポイントプログラム、生活習慣改善プログラムの実施、生活習慣病などのリスクの人への運動プログラムの実施。
歳入では、市税が前年度比2.2%増の243億4,700万円、国庫支出金が同10.3%増の112億9,700円、県支出金が同5.8%増の47億4,400万円、市債は同6.8%増の61億1,000万円。
歳出では、人件費が前年度比2.7%減の90億3,500万円、扶助費が同5.1%増の178億3,200万円、投資的経費が同20.7%増の70億3,700万円、公債費が同5.2%減の61億8,600万円。なお、市債残高は本庁舎建設事業債を除くと、一般会計で約661億4,000万円、前年度末から約6億1,000万円減少し、また財政調整基金の取り崩しも前年度に比べ7,000万円減少させ、中長期的な財政の持続性にも留意している。
特別会計の予算規模は9つの特別会計全体で約409億4,200万円となり、前年度比約5億4,000円、1.3%増加している。