最先端のロボット技術を利用した専門の歩行トレーニング施設で事業展開するロボサポート山口(株)(山口市小郡黄金町 山本喜代人社長)では、同社初の「リハビリテーション維新」講演会を3日YICStudio講堂で開催した。
内容は「再生医療とロボットリハビリの将来」と題し歩行補助ロボットRE-Gaitの開発者で広島大学大学院の弓削類教授と「脳卒中患者が伝えたい本当のこと」と題し理学療法士の小林純也氏の2氏が講演した。参加したのは医師、看護師など専門家の他障害者及びその家族など76人。主催者を代表して山本社長の挨拶の後、講演会に入った。まず小林氏は自分の脳卒中という体験をもとに「脳卒中でも可能性は無限大」とし社会的役割、利他的な行動、仲間がいる(特に同病者)ことから生きる支えとなっていることを指摘した。次に弓削教授は最先端医療として脚光をあびているIPS細胞の研究のスペシャリスト、その研究の中で再生医療とロボットリハビリの必要性から歩行補助ロボットRE-Gaitの開発に至った。「脳卒中で不自由な生活をしている人は日本に30万人もいる。毎年増加する中リハビリの重要性は高まる中、歩行補助装置としてのロボット開発は急がれる。そんな中誕生したRE-Gaitは歩くことを追及し重さも1キログラム軽量化。リハビリでその重要性は高まっていく。今後ブランド化も検討。再生医療とロボット技術では日本がトップ、その中でもやまぐちロボサポートセンターはロボット工学で世界に発信できる」と述べた。その後ロボットの利用について多くの質問が出ていた。会場には同社が開発したリハビリ用の歩行補助ロボットが展示され、参加者は専門家の話に聞き入っていた。問い合わせはTEL083-902-2220へ。