宇部市と竹を利用した製品の開発を手掛けるエシカルバンブー(株)(防府市真尾、田澤志津子社長)の提携が一致し、12月宇部市役所において竹資源の利用に関する連携協定を結んだ。同社が県内の自治体と協定を結ぶのは初で、今後宇部市の竹の利用と同社のこれまで築いた竹製品の技術から商品開発など新しい産業化に期待が高まる。
式では、久保田后子市長と田澤社長、その関係者が出席し、両者が竹資源の利用に関する協定書に調印しお互いの協力を確かめ固い握手をかわした。あいさつに立った、久保田市長は「竹の利用に関しては、タケノコなどのブランド化を進めてきた。この連携により竹の商品開発、人材育成などに期待が持てる。これからスタートするが大きな成果があがることを期待する。」と激励した。これに対し田澤社長は「竹の事業を12年間行っており、竹の産業化への可能性は大きい。現在竹タオル、竹洗剤、防虫剤としてのスプレーなどを製造している。この宇部市の地域に入って竹のプロジェクトを展開し山口県から世界にはばたく産業化をはかっていきます。」と決意を述べた。宇部市は竹の豊富な北部地区の竹を利用し、その産業の拠点となる施設など協力体制を整えていくとしている。
エシカルバンブー(株)は平成28年9月29日に防府市で設立。同地に事務所と工場を設置し、地域の人々の協力を得て事業を展開。中国の上海にも工場を持ち、今後これまでの主力製品からさらに商品開発を行い、竹商品の製造販売を積極的に実施していく方針。