山口大学の研究成果の技術移転機構である㈲山口ティー・エル・オー(宇部市常盤台2-16-1、三浦房紀社長)は、このたび同大学理学部の岩楯(いわだて)准教授が発明したエレクトロポレーター(細胞穿孔装置:「エレポマシン雷神」)の商品化に向けたデモ用試作装置を完成させ本格的な販路開拓に乗り出すことになった。
細胞穿孔(せんこう)とは、電気刺激によって細胞膜に小さな穴を開けDNA等の物質を導入するバイオ技術のことでエレクトロポレーションとも呼ばれ、研究現場で細胞への遺伝子や試薬の導入に用いられている。この電気を発生させる装置をエレクトロポレーターという。