山口県産業技術センター(宇部市あすとぴあ4-1-1、木村悦博理事長)は、このたび同センターが保有する3Dプリンター等を活用した新たなものづくりの拠点「バーチャル3Dものづくり支援センター」をウェブ上に開設し8月から運用を開始した。
同センターでは、2002年に3Dプリンターを導入しており地域企業の新製品開発等に活用してもらおうと利用者に機器を開放している。保有する設備は中国・九州地区で随一の規模とされ、製品の試作品や金型・治具の製作などで年間約150件の利用があるという。
今回開設したバーチャル支援センターでは、利用者が来所せずにウェブ上で3Dプリンターに関する相談や造形依頼ができる。担当職員がオンラインを通じて企業の製品開発や技術面の課題解決を支援する。
ホームページでは、樹脂や金属の材料の違いや造形方法(粉末焼結式・積層式・インクジェット式光造形)が異なる4台の3Dプリンターの情報を提供。ウェブ経由で、オンラインストレージによる大容量3Dデータの送受信、画面共有ツールによる研究員とのオンライン打ち合わせ、オーダーメイド試験による造形サービスを行っている。