徳山事業所でバイオマス発電所
平成34年度の稼働目指す
出光興産㈱
出光興産株式会社(東京都千代田区、木藤俊一社長)は、このほど、徳山事業所(周南市、八山光秀所長)で、出力5万㌗の大型バイオマス発電所の事業化を検討すると発表した。平成34年度内の営業運転開始を目指す。
同事業所は、昭和32年に同社初の製油所として操業を開始し、周南コンビナートの中核であった。しかし、平成26年3月にエネルギー供給構造高度化法に伴い、石油精製機能を停止し、現在は化学事業の主力拠点として、競争力強化に向けた取り組みを行っている。今回の発電所の計画は、製油所の跡地と既存の地域インフラを利用するもので、今後、同事務所が新たに地球温暖化防止を目的とした脱化石エネルギーの活用拠点として生まれ変わるもの。
発電所は、出光徳山事業所である周南市新宮町2200番地の敷地内にでき、発電出力は、5万㌗で年間発電規模は3億6,000万kWh。これは約10万の一般世帯分の電力に相当する。燃料使用量は年間約23万㌧で、使用燃料は木質ペレットやパーム椰子殻(PKS)を東南アジアから輸入する。これにより、CO2削減量は年間約23~30万㌧となる。事業内容はバイオマス発電事業(再生可能エネルギー固定価格買取制度を活用)。