年度末時点では依然として倒産件数は少ない状況　新年度以降は新型コロナウイルスの影響で先行き不透明感強まる　　　

　令和２年３月度山口県内倒産企業集計　㈱防長経済リサーチ本社　

　㈱防長経済リサーチ本社が集計した「令和２ 年３ 月度に事実上倒産（負債総額１ 千万円以上）した企業」は３ 件・負債総額１ 億6,200万円で、２ 月度（ ８ 件・３ 億8,300万円）と比較すると件数は５ 件、負債総額は２ 億2,100万円の減少となった。前年同期（ ２ 件・３ 億3,000万円）との比較では件数は１ 件増加、負債総額は１ 億6,800万円の減少となった。
　３ 月度としては、ここ10年で件数は平成28年と同じで２ 番目に少なく（件数最高は平成24・25年の９ 件、最少は同31年の２ 件）、負債総額は３ 番目の少なさ（負債総額最高は同23年の66億6,100万円、最少は同28年の5,000万円）。平成年代以降の３ 月度の集計としては、件数は平成28年と同じで２ 番目の少なさ（件数最高は平成７ ・14・15年の20件、最少は同31年の２件）、負債総額は５ 番目の少なさ（負債総額最高は同15年の437億円、最少は同28年の5,000万円）であった。
　原因別は売上不振が３ 件。地区別では下関市が１ 件、防府市が２ 件。業種別では建設関連業が１ 件、サービス業が１ 件、製造業が１ 件。３ 月度に第１ 回不渡りを発生させた企業は０ 件（前月０ 件）であった。
※ ２ 月度に解散及び清算結了登記（破産解散含）をした県内企業は34 社（ １月度33 社）
※ ２ 月度に新設法人登記申請は48社（活動実態は不詳、１ 月度66社）