株式会社防長経済新報社

 2019年6月13日

  • 街の話題

 オープン後21年新たな道 減少する観光客に新社長奮闘  (株)ちょうげん

7棟の茅葺き屋根が“重源の郷”のシンボル
7棟の茅葺き屋根が“重源の郷”のシンボル

 7棟の茅葺き屋根の再生が課題

 “山々に囲まれた自然豊かな谷あいに懐かしい昭和初期の風景があります”をキャッチフレーズに平成10年4月1日にオープンした「重源の郷」は今年で21年目となった。これを運営する(株)ちょうげん(山口市徳地深谷)に今年4月に就任した竹本サヨ子新社長に同施設の現状とこれからの課題について聞いた。 

 

 同施設は平安時代末期東大寺の焼失から朝廷の命を受けた俊乗房重源上人が再建のため徳地の山々から大木を切出したという伝えから、これを徳地地区観光の拠点にしようと当時の徳地町が27億円を投じ体験交流公園として徳地深谷地区の谷間を整備した。ふれあい工房、重源茶屋、庄屋など茅葺き屋根7棟を建築、木工、藍染め、機織り、紙すき、竹細工など日本の伝統工芸づくりの体験に加え、家族連れで楽しめるように103㍍のすべり台も設置。春には桜500本、夏はアジサイ5,000株、秋は600本のもみじ、イチョウが山間の季節を演出。オープン当初は県内はもとより九州、広島からの観光客で賑わい、年間9万人を記録した。しかし、その後は5万人、2万人そして昨年は過去最低の1万4,500人に減少していった。これに歯止めをかけようと先代の竹本勝正社長が石風呂、つり堀の設置に加え、そば打ち体験を、さらに茅葺き屋根の維持にも取組んできた。竹本新社長は「山口市からの補助金と入場料の費用では維持することも難しいです。再生に向け山口市も本気で取組んでほしい」という。特に課題となっているのが同郷のシンボルともいうべき茅葺き屋根の再生、資金不足に加え茅不足、職人不足の中、7棟の葺替は困難を極める。「トタンで処理しようという話しもあるがそれでは日本の田舎の情緒が失われていきます。雨漏りもしますので緊急事態として対応しなければなりません」と竹本社長、その他再生するために宿泊施設の設置、伸びた木々の剪定、PR活動、そのための補助金の増額など課題は山積み。来年に向け40㍍の草スキーは準備中という。「少しでも多くの観光客を誘致するためひとつひとつの課題を解決していくしかありません。とにかく従業員一同頑張っていますので多くの支援と協力をお願いします」とまとめた。

同施設への問い合わせはTEL0835-52-1250、ホームページhttp://www.chogen.co.jp/

 

 

 

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