株式会社防長経済新報社

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 2019年7月25日

  • 経済

 食品乾燥機など輸出増に向け ロシア企業と覚書 (株)木原製作所

ドリーリース社長(中央)と木原専務(同右隣)ら          木原製作所にて
ドリーリース社長(中央)と木原専務(同右隣)ら          木原製作所にて

 食品乾燥機メーカー、(株)木原製作所(山口市秋穂西3106-1、木原康博社長)は、ロシアへの食品加工機器の輸出増に向け、今月7日本社にて、パートナー企業「アグロインベストプロジェクト社」(ラルフ・ドリーリス社長)と覚書締結した。
 アグロ社はロシア南西部クラスノダール地方で農業や食品加工・販売を手掛ける。2016年12月に長門市で行われた日露首脳会談を契機に、県と同地方は翌17年4月に経済分野などで友好協定を締結。(株)木原製作所が海外向けの事業展開を模索していた矢先、同地方を拠点に活動する日露交流団体「カイゼン」からアグロ社を紹介され取引につながった。
 昨年9月に木原利昌専務らが訪露し、農業関係の展示会で自社の食品乾燥機について性能・技術などをプレゼンテーション。今年1月には輸出第一弾として、乾燥機ユーザーでもあるアグロ社へデモ機を納入。今年度は農林水産省の「フードバリューチェーン構築推進事業(ロシア連邦)」を活用し、ロシア事業の本格展開に向けて動いている。
 フードバリューチェーン構築推進事業は、農林水産物の生産から製造・加工、流通、消費の各段階において、“食を基軸とする付加価値の連鎖”構築が目的。当該事業を構成する食のインフラは、灌漑施設、農業機械、植物工場、食品製造設備、コールドチェーン、物流センター、小売・外食等の流通販売網、道路、電力など多岐にわたる。
 木原専務は「弊社は食品乾燥機メーカーの視点から、農林水産物を乾燥させる前後の工程で使う、野菜をカットするスライサーや包装機械などを、乾燥機とパッケージ化してロシアへ輸出し、現地の特産品の付加価値向上に貢献したい」と意気込む。

 

 

 

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