大型クルーズ船で訪れる外国人観光客を増やそうと下関市が国土交通省に対して要望していた「国際クルーズ拠点港」に4月22日下関港が正式に指定された。これを受け、同市は新たな専用岸壁や連携パートナーであるMSCクルーズ社などとともに受け入れ体制や整備が進められることになった。
港湾を管理する下関市は3月1日に国から国際クルーズ拠点港に選定されていたが、このほど指定書の交付式が先月22日国土交通省の大臣室で行われた。
国によると、クルーズ船の受け入れ環境の整備の取り組みの一環でクルーズ船社による旅客施設などに対する投資と、国や港湾管理者による受け入れ環境の整備を組み合わせ、効果的な国際クルーズ拠点をつくるため国が指定する港湾で旅客ターミナルビルなどへの投資を行うクルーズ船社に岸壁の優先的な使用を認める制度。これまでに横浜港や清水港、佐世保港、八代港、本部港、平良港、鹿児島港の7港が指定されている。
今後は、港湾管理者が国際旅客船拠点形成計画を作成し、同計画に基づいて港湾管理者と連携するクルーズ船社が岸壁の優先的な使用やクルーズ船社による旅客ターミナルビルの整備などに関する協定の締結など国際クルーズ拠点の運用開始に向け必要な取り組みを進めていく。