県内の農協が合併し「JA山口県」誕生 組合員数では全国2番目の規模に
県内1JA構想に向けて統合を進めてきた県内12のJAは1日、「JA山口県」(金子光夫組合長)として発足した。全国で5番目の県下1JA体制。組合員数では、島根に次いで全国2番目、事業量も全国有数の規模となる。山口市小郡下郷の県JAビル正面玄関前で開かれた発足式では、本所常勤理事や代表幹事らによるテープカット、記念植樹などが行われた。統合により、資材の一括購入や総務管理部門の統合などにより、業務の効率化などを進める。また販売品取扱高300億円達成に取り組み、ファーマーズマーケットの販売拠点としての機能役割を強化、営農指導員の体制の実現、農業経営管理支援、スマート農業導入の支援など総合事業の提案力強化を目指す。
新しいJA山口県は、本所を山口市小郡下郷の県JAビルに置き、県内11カ所に統括本部を置き、総合企画本部をはじめ、営農販売事業、共済事業、信用事業、総務管理、経済事業の6つの本部を設置。初代組合長にはJA山口中央会の金子光夫会長が就任した。
貯金1兆2,244億9,600万円(平成29年度末)、販売品供給高255億3,900万円(同)、購買品供給高200億8,700万円(同)、出資金167億8,500万円(同)、組合員22万4,675人(同)、うち正組合員8万303人、うち准組合員14万4,372人。総代定数は1,000人(同)。職員数は3,360人(同)、店舗数は本所1、金融取扱店舗118、営農センター37(平成31年4月1日現在)。単体自己資本比率15.08%(平成29年度末)。