株式会社防長経済新報社

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 2018年12月6日

  • 地域経済

 水素ステーション用高圧配管 国から認定 (株)松田鉄工所


 各種機械部品・プラント部品のメンテナンスや溶接加工をする(株)松田鉄工所(周南市港町6-47、松田充史(アツシ)社長)は、独自で開発した水素ステーション用高圧配管溶接技術が国から認定を受けた。同認定は中四国では初めて。
 同社は5社(長州産業、日立プラントメカニクス、エコマス、トクヤマ、松田鉄工所)が参画した、やまぐち次世代産業クラスター構想の推進のための山口県のプロジェクト「革新的再エネ利用水素ステーション用パッケージ製品開発」(代表申請者、長州産業)の中で「70MPa水素ステーション用高圧配管溶接技術の開発」を担当する。
 従来は水素ステーションに使用される配管に溶接は認められておらずねじこみ式での接続のみ認められているが、この方法では水素が漏れる危険性があることや法定点検での作業の煩雑さもありメンテナンス費用が嵩んでいた。

 松田社長は「弊社が開発した溶接技術が超高圧の水素環境に適用可能として国の認定を受けた。本格化はもう少し後になるが同技術で社会に貢献していきたい」と話す。
 水素は次世代エネルギーとして期待されていてインフラ整備の一環で東京オリンピックでの水素タウン構想が進められれば水素ステーションの設置が加速されるものと考えられ、2030年迄に720基内外の設置が目標とされている。先ずは長州産業(株)が事業展開している再エネ由来水素ステーション「SHiPS」に導入が予定されている。

 

 

 

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