倒産件数はこの1年間で最多(周南地区を除く)
県内景気は後退局面入りの可能性
㈱防長経済リサーチ本社が集計した「令和2 年2 月度に事実上倒産(負債総額1 千万円以上)した企業」は8 件・負債総額3 億8,300万円で、1 月度( 5 件・2 億7,100万円)と比較すると件数は3 件、負債総額は1 億1,200万円の増加となった。前年同期( 2 件・5,146万円)との比較では件数は6 件、負債総額は3 億3,154万円の増加となった。
2 月度としては、ここ10年で件数は最も多く(件数最高は平成26年、同30年の8 件、最少は同27年の0 件)、負債総額は4 番目の少なさ(負債総額最高は同28年の19億7,500万円、最少は同27年0円)。平成年代以降の2 月度の集計としては、件数は13番目の少なさ(件数最高は平成12年の19件、最少は同27年の0 件)、負債総額は6 番目の少なさ(負債総額最高は同14年の209億7,800万円、最少は同27年の0 円)であった。
原因別は売上不振が5 件、過少資本が3 件。地区別では下関市・長門市が各2 件、宇部市・山口市・防府市・岩国市が各1 件。業種別では建設関連業が最多の3 件、サービス業・卸小売・飲食関連業が各2 件、製造業1 件。1 月度に第1 回不渡りを発生させた企業は0 件(前月1 件)であった。