倒産集計未集計（１千万未満）の個人事業体の破産も散見

　令和２年１月度山口県内倒産企業集計　㈱防長経済リサーチ本社

　㈱防長経済リサーチ本社が集計した「令和２ 年１ 月度に事実上倒産（負債総額１ 千万円以上）した企業」は５ 件・負債総額２ 億7,100万円で、12月度（ ３ 件・７ 億5,000万円）と比較すると件数は２ 件増加したが、負債総額は４ 億7,900万円の減少となった。前年同期（ ４ 件・6,500万円）との比較では件数は１ 件、負債総額は２ 億0,600万円の増加となった。
　１ 月度としては、ここ10年で件数は２ 番目に少なく（件数最高は平成26年の10件、最少は同31年の４ 件）、負債総額は４ 番目の少なさ（負債総額最高は同25年の48億5,400万円、最少は同31年6,500万円）。平成に入って以降の１月度の集計としては件数・負債総額とも６ 番目の少なさ（件数最高は平成10年の16件、最少は同３ 年の２ 件、負債総額最高は同15年の302億6,800万円、最少は同３ ・31年の6,500万円）であった。
　原因別は採算割が４ 件、売上不振が１ 件。地区別では下松市が２ 件、宇部市・周南市・岩国市が１ 件ずつ。業種別では建設関連業が最多の３件、製造業と卸小売・飲食業が１ 件ずつ。１ 月度に第１ 回不渡りを発生させた企業は１件（前月０ 件）で、当該企業は既に事業を停止している。
※ 12月度に解散及び清算結了登記（破産解散含）をした県内企業は19社（11月度24社）
※ 12月度に新設法人登記申請は55社（活動実態は不詳、11月度58社）