現在、建設中の山陰自動車道のうち、無料区間の長門・俵山道路5.5㌔が9月8日午後5時に開通する。同区間は長門湯本温泉ICー俵山北ICで片側1車線。これまでの同区間の県道は急カーブが多く、標高差が最大で約160㍍もあり、利用者から改善要望が出ていた。このため救急活動の支援や災害による通行止めの回避、物流ネットワークの確保、観光活性化支援等を目的に、平成26年度から工事に着手している。総事業費は約297億円。この道路開通で通行止め時の代替性が確保され、緊急時の搬送時間も約10分短縮(往復)される。
開通式は8日午前9時半から、長門市仙崎の「ルネッサながと」で開かれる。テープカットやパレードなどの祝賀行事は、同日午前11時頃から、同市深川湯本の長門湯本温泉ICで開かれる。アトラクションは県警音楽隊の演奏があり、テープカット・くす玉開放などがあり、アトラクションとして南条踊りが披露される。
同市では現在、星野リゾートによる高級旅館が進出し、湯本温泉地区は公衆浴場の建て替えが進んでいる。今回の開通で再開発が進む温泉街への集客効果が大きく期待される。また、ラグビーワールドカップ2019日本大会に出場するカナダチームの事前及び公認キャンプ地に決まっているが、長門市街と練習拠点である「俵山スパスタジアム」への円滑な移動も可能という。