山口大学(山口市、岡正朗学長)常盤キャンパスに、このほど宇部興産(株)(宇部市、泉原雅人社長)から研究用に役立てて欲しいと最新の高度実験用機器が寄贈され、5月27日、工学部本館で感謝状贈呈式が行われた。式には宇部興産から、山本謙代表取締役会長、古屋敷啓一郎化学カンパニーグループリーダー等、山口大学からは岡学長、堀憲次理事・学術研究担当副学長らが参加した。
岡学長から「寄贈して頂いた機器により、教育研究活動のさらなる活性化が期待されます。両者がさらに連携強化を深めることで、学術及び産業の振興を図っていければ」と謝辞があり、このあと岡学長から山本会長に感謝状が手渡された。
山本会長は「かねてから産学連携によるオープンイノベーションを重視してきた社風の中で、創業の地にある山口大学への寄贈を通じて、教育研究に貢献できることをうれしく思います」と挨拶。
式典終了後、参加者たちは常盤キャンパスの先端研究棟に設置された4台の機器を視察した。山口大学と宇部興産㈱は平成16年に包括連携協定を締結し、教育研究活動を推進している。今回寄贈されたのは走査型電子顕微鏡(SEM)、多機能走査型X線光電子分光分析装置(XPS)、集束イオンビーム加工観察装置(FIB)、断面試料作製装置(CP)。同大学では、「今後これらの機器は地元企業や他大学・他機関なども利用可能な『共用機器』としての整備を進め、共同研究や企業連携を推進していく」としている。