株式会社防長経済新報社

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 2019年3月14日

  • 地域経済

 徳山駅前地区市街地再開発事業 中心商店街の賑わいを再び

 JR徳山駅は市立図書館を中心にリニューアルし人の集客も高まる中、次に活性化が求められる商店街の再開発事業。その再開発基本計画が昨年3月策定され9月に更新されている。特に旧近鉄松下百貨店などみなみ銀座・銀座商店街の約1.2ヘクタールが対象となっており、徳山駅に中心市街地とのマッチングからかつての賑わいが取り戻せるか。さらに他の商店街への波及効果が期待できる。

 この計画は徳山駅前地区市街地再開発準備組合を中心に平成25年から計画、都市計画決定が今年の6月中旬を予定しており、事業計画及び権利交換が認可された後、来年度には解体工事に入り、施設建築物工事着手が同年度後期、その後駅前棟などをオープンさせ平成34年度(2023年3月頃)グランドオープンを予定している。
 内容は商業棟、住宅棟、駅前棟に分け、商業棟は建築面積約4500平方メートル(延べ床面積約12000平方メートル)、13階。1・2階が商業用分となり専門店、専門大店の組み合わせによるショッピングセンター型商業施設。さらに、カンファレンスホールを、ホテルと併設し最大220人収容する。またホテルは4階から13階でミドルグレードの味わいのあるホテルを予定している。
 さらに駐車場が課題であるが延べ面積5800平方メートル、約300台を予定している。次に住宅棟は延べ11000平方メートルで17階、約100戸を予定。タワーパーキング一基(40台)、1・2階は店舗、3階は生活支援サービス施設(医療等)。4階から分譲マンションとなっている。駅前棟は延べ床面積2200平方メートル6階。1・2階は業務性店舗など、3階から6階は金融機関及びインキュベーション施設、2階と駅との一体化を図るため、デッキと直結する開放通路を設ける。
 さらにこれまでの市営駐車場敷地に延べ床面積約1100平方メートルの人工地盤を整備し、屋上を庭園とする。また中2階に立体駐輪場を設置するなど道路、歩道、駐車場、駐輪場と交通アクセスに配慮した計画となっている。今のところ地権者、準備組合を中心にまとまっており、計画に沿って今後建設されていく。なお総事業費は約108億円を予定している。

 

 

 

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