新山口駅北地区拠点施設整備に全力で
今春、山口市の商工行政を担う経済産業部長に就任した田中和人部長。同部は山口市の二つの核である山口と小郡の活性化を目指し、産業の育成、企業誘致、農林業の育成など重要な仕事が目白押し。中でも新山口駅北地区周辺の拠点整備事業は特に重要な事業。山口県でナンバー1のビジネス街を目指して、市は企業やオフィスを誘致し、オフィス人材の集える場として新しい仕事やビジネスチャンスが生まれるような場所にしていこうとしている。田中部長は「この場所に人の流れを
作り、いかに動かしていくか。ソフト面で命を吹き込むことができれば」と強調し、「そのための仕組みづくりが出来れば」と語る。
山口市出身で、父親の仕事で小郡や萩、小野田市と県内各地を転々とし、小野田高校を経て、山口大学経済学部を昭和61年に卒業。野球が好きだが背丈が低いので、中学時代は背を伸ばすためにバスケットボール部に所属。高校では野球一筋、大学ではソフトボール同好会でプレーしていたという。現在も野球は続けており、市役所野球部の監督を務め、週末等はほとんど野球漬けの日々を送る。野球以外の趣味はゴルフやソフトボール。団体職員の父親を尊敬し市役所に入庁。しかしその直後、これからという矢先に父親が亡くなり、悔やまれてならないと振り返る。
市役所では、課税課、県地方課への出向などを経て企画調整課に2年在籍し、その時に小郡との合併話が出ていたが、当時は時期早々で合併には至らなかった。その後、財政課係長の経験や圃場整備等を担当。この後、総務課で1市4町の合併に携わり、秘書課長、財政課長、教育部次長等を経て、経済産業部長に就任。これまで市の中枢を歩むもおごることなく、自然体で部下を誘導。性格は頑固一徹。仕事に対しては冷静に物事をよく考え見極める。部下には自らやってみせるタイプ。重要案件を抱える経済産業部のトップとして、ますますその手腕が期待される。